2017年12月7日木曜日

金と白金(2017年11月) 原油価格上昇は時間差をおいて実態経済に圧し掛かります。



=== 白金が下落 ===
金と白金は通常は白金の方が価格は高いです。
これは白金の年間の生産量は金のそれに比べれば12分の1の量といわれ稀少価値
があるからとされています。

金は、最近あまり聞かなくなりましたが代替通貨、安全資産、
ラストリゾートなどと言われ信用が失われると価格が上昇します。
一方、白金は工業用の用途が多く世界経 済の減速のあおりを受け、
需要減少→価格下落となります。
結果として金と白金の価格差が大きくなると株価は上昇し、
小さくなると株価は下落するようです。


=== 2017年11月の金と白金の価格動向 ===
2017年9月の金と白金の価格差は、2015年1月より35ヶ月連続で白金の価格が
金の価格を下回っていますが、マイナス幅が少し縮小しました。
金と白金の価格差と株価の比較グラフを確認すると白金が金に対して価格が
優位にある時に株価も堅調であることが分かります。
金の価格の方が強いです。白金の自動車の触媒が最大需要ですが、
ディーゼルエンジンが少なくなり電気自動車に切り替わるニュースばかりです。




=== CFTC建玉明細動向 ===
金と白金の値幅を見るには、NY金 CFTC建玉明細とNY白金CFTC建玉明細を
確認してておく必要があります。
CFTC建玉明細月は、金の方が10月31日に193,095枚で11月28日に224,417枚に対して、
白金の方が10月31日に19,612枚で11月28日に32,046枚なので
投機玉は金も白金も増えました。




=== シェールオイルにも注意 ===
金の価格については、原油と順相関で、ドルと逆相関であることもよく知られていますが、NY原油 CFTC建玉明細の大口投機玉は価格と共に増えています。





=== まとめ ===
11月も株は堅調で商品も上がっています。
原油価格の上昇は日本の実態経済にコスト増として圧し掛かり時間差をおいて
株価下落の要因となります。2018年後半には影響が堅調になるかと思います。

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