2017年5月23日火曜日

4月の企業物価指数から有望銘柄を考える

5月15日に2017年4月国内企業物価指数が発表となっております。

企業物価指数は景気を反映する

日本銀行が発表する国内企業物価指数とは、企業間で売買する物品の価格水準を数値化したものです。一般的には消費者物価指数より卸売である企業物価指数の方が景気を反映させることが早いと言われています。

輸出物価から輸入物価の差は長期の下落トレンド

日経平均株価との比較では国内物価指数が上昇している時の方が株価も高くなる傾向があります。特に輸出指数から輸入指数を引いた差が大きい時のほうが輸出企業の収益を引き上げ平均株価の上昇します。1988年から2014年まで輸出物価から輸入物価の差は長期の下落トレンドとなっておりました。2014年からの反転が長期トレンドとしての転換として確認できればデフレ脱却宣言になるかと思います。11月以降の円安トレンドが1月くらいから反転して円高トレンドに転換してしまっています。

輸出企業にとって良い事業環境

年平均の物価指数を確認すると2016年は2年連続で前年よりマイナスでありましたが、輸出指数から輸入指数を引いた差が2年連続で上昇して6年ぶりにプラスに転じました。輸出企業にとって良い事業環境になって来ているようです。ドル円レートの影響がかなり大きいです。



企業物価指数の上昇ピッチが早くなってきている

消費者物価指数であるCPIとの比較ですと、CPIが上昇せずに国内企業物価指数だけが上昇するときは企業がコストを価格に転化出来ずに収益が低下しますが、2016年1月よりCPIの方が優位で推移していましたが、9月頃からCPIに対して企業物価指数の上昇ピッチが早くなってきているので注意しておく必要があります。4月の企業物価指数の上昇ピッチは2014年11月依頼のピッチになっています。企業が販売価格にコストを乗せることが出来ず。収益に懸念が出て来そうです。


有望銘柄はなし

品目別では、国内物価指数・輸出物価指数がプラスで輸入物価がマイナスになればマージンが増えることになります。

4月度は、国内物価指数・輸出物価指数がプラスで輸入物価がマイナスなった類別はないので有望銘柄なしとなります。








2017年5月22日月曜日

3月の機械受注から有望銘柄を考える

事前予想より低い1.4%

5月17日に2017年3月の機械受注統計が発表となっています。
民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」が、事前予想より低い1.4%となりました。ここだけが強調されて報道されるので、全体の金額だけでは見えてこないので機種別に内容を確認して有望銘柄を考えて見ます。

機械受注統計とは、

機種別の中分類では原子力原動機・火水力原動機・内燃機関・ 発電機・その他重電機・電子計算機・通信機・電子応用装置・電気計測器・半導体 製造装置・風水力機械・ 運搬機械・産業用 ロボット・金属加工機械・化学機械・冷凍機械・合成樹脂加工機械・繊維機械・ 建設機械・鉱山機械・農林用機械・その他の22に分類されます。


有望カテゴリーは3カテゴリー

1月・2月・3月の3ヶ月間で、受注・販売・受注残が全て前年同月比プラスの項目は半導体製造装置・産業用ロボット・建設機械の3つでしたので、この3カテゴリーの中から有望銘柄を探します。


     
 




半導体製造装置の主要8社は6146 ディスコ・6756 日立国際電気・6857 アドバンテスト・7729 東京精密・7731 ニコン・7735 SCREEN HD・8035 東京エレクトロン・8036 日立ハイテクノロジーズとなります。

産業ロボット関連株は6324 ハーモニック・ドライブ・システムズ・7012 川崎重工業・6622 ダイヘン・ 8137 サンワテクノス・7227 アスカ・6506 安川電機・6268 ナブテスコ・8081 カナデン・8052 椿本興業・7272 ヤマハ発動機・6905 コーセル・6594 日本電産・2902 太陽化学・7485 岡谷鋼機・6163 エイチアンドエフ・7435 ナ・デックスが出てきました。

建設機械関連株は、ニッパンレンタル(4669)・三菱製鋼(5632)・ヤマシンフィルタ(6240)・ナブテスコ(6268)・前田製作所(6281)・オカダアイヨン(6294)・小松製作所(6301)・住友重機械工業(6302)・日立建機(6305)・クボタ(6326)・酒井重工業(6358)・タダノ(6395)・竹内製作所(6432)・三菱重工業(7011)・川崎重工業(7012)・ニチユ三菱フォークリフト(7105)・興銀リース(8425)・共成レンテム(9680)・西尾レントオール(9699)・コンセック(9895)が出てきました。 

有望銘柄はサンワテクノス(8137)

産業ロボットで、3月決算で業績修正を入れたサンワテクノス(8137)が有望と思われる。保有する土地の減損の特別損失を発表しましたが、本業に関する部分については上方修正でした。

2017年5月14日日曜日

3月の鉱工業指数から有望銘柄を考える

4月28日に鉱工業指数の2017年3月の速報の発表がりました。
経済産業省の鉱工業指数のページ

鉱工業指数と株価との関係

鉱工業指数の生産と、出荷から在庫の差は株価と同調します。





意図せざる在庫減局面から在庫積み増し局面へ

鉱工業指数参考の図表の中にある鉱工業の在庫循環図を確認すると、在庫の前年同期比はマイナスで、生産の前年同期比がプラスになっています。意図せざる在庫減局面から在庫積み増し局面に移行しました。




庫積み増し局面の滞留期間
前回意図せざる在庫減局面から在庫積み増し局面に移行したのは、平成25年の第4二四半期で平成26年第4二半期には在庫つみ上がり局面に移行しました。日経平均株価は、16000円から9か月ほど調整局面になりました。俗にいう黒田バズーカの第2弾相場までの待ち時間でした。

ここからの有望銘柄についても鉱工業指数から検証します。生産がプラス基調で、出荷から在庫を引いた差もプラスス基調である品名を取り扱っている企業が有望です。

6か月連続で、生産がプラス基調で、出荷から在庫を引いた差もプラスス基調である品名を探してみると、アルミニウムダイカスト、油圧ポンプ、電磁クラッチ、カーナビゲーションシステム、ファインセラミックス(機能材)、生石灰、酸素、窒素、ポリプロピレングリコール、ポリアミド系樹脂成形材料の11品目が確認出来ました。





注目はカーナビケーションシステム関連企業

11品目の内、カーナビケーションシステム関連銘柄からゼンリン(9474)を上げます。ドローン用の3次元地図等などの拡販や位置情報ゲーム向けも期待が出来ます。

2017年5月11日木曜日

4月(2017年)のビットコイン相場 日本人が買っているとの観測







3月の景気動向指数から有望銘柄を考える

5月7日に景気動向指数(平成29年3月速報)が発表となっております。


一致指数の基調判断は、「改善」となっており景気拡張の可能性が高いことが示されています。。

景気動向指数には、先行・一致・遅行の3つの指数があります。
3月速報では、先行(104.5→104.5)・一致(115.5→115.5)・遅行(116.0→116.0)と3つの指標の合計は下落しました。3指数の合計は337.8となり2014年1月以来の水準です。
             


先行指数

先行指数ですが、鉱工業用生産財在庫率指数・新規求人数・新設住宅着工床面積・消費者態度指数・日経商品指数(42種総合)・マネーストック(M2)・中小企業売上げ見通しDIがプラス寄与でした。

反対に先行指数の中で、最終需要財在庫率指数Iがマイナス寄与でした。

一致指数

一致指数ですが、所定外労働指数(調査産業計)・商業販売額(小売業)・商業販売額(卸売業)・営業利益(全産業)がプラス寄与でした。

反対に先行指数の中で、生産指数(鉱工業)・鉱工業用生産財出荷指数・耐久消費財出荷指数・投資財出荷指数(除輸送機械)がマイナス寄与でした。

遅行指数

遅行指数ですが、家計消費支出・法人税収入・完全失業率・最終需要財在庫指数がプラス寄与でした。


有望銘柄

3月の景気動向指数から有望銘柄からは雇用関連銘柄としてリクルートホールディングス(6098)が上げられます。


2017年5月10日水曜日

金と白金(2017年4月)一気にマイナス差を更新

=== 白金が一気に下落 === 

金と白金は通常は白金の方が価格は高いです。これは白金の年間の生産量は金のそれに比べれば12分の1の量といわれ稀少価値があるからとされています。

金は、最近あまり聞かなくなりましたが代替通貨、安全資産、ラストリゾートなどと言われ信用が失われると価格が上昇します。一方、白金は工業用の用途が多く世界経 済の減速のあおりを受け、需要減少→価格下落となります。結果として金と白金の価格差が大きくなると株価は上昇し、小さくなると株価は下落するようです。

=== 2017年4月の金と白金の価格動向 === 

2017年4月の金と白金の価格差は、2015年1月より28ヶ月連続で白金の価格が金の価格を下回っていますが、マイナス幅が3か月が拡大しました。金と白金の価格差と株価の比較グラフを確認すると白金が金に対して価格が優位にある時に株価も堅調であることが分かりますがトレンド転換したと判断していいようです。白金の自動車の触媒が最大需要ですが、北米の自動車市場に不安になって来ます。



=== CFTC建玉明細動向 ===

金と白金の値幅を見るには、NY金 CFTC建玉明細とNY白金 CFTC建玉明細を確認してておく必要があります。CFTC建玉明細月は、金の方が3月28日に137,820枚で4月25日に200,677枚に対して、白金の方が3月28日に27,629枚で4月25日に17,541枚なので投機玉は金買いの白金売りです。北朝鮮情勢の緊迫化とフランス大統領選挙結果待ちの期間は「有事の金買い」であったようです。

=== シェールオイルにも注意 ===

金の価格については、原油と順相関で、ドルと逆相関であることもよく知られていますが、NY原油 CFTC建玉明細も大口投機玉が減少中です。

=== まとめ ===

11月9日のアメリカの大統領選挙以降のリスクオフモードが続いていましたが、フランス大統領選挙の結果を見て米10年債への投機大口玉も売りポジションが一気に買いに転じています。このため円高が進行したようです。買いポジションが縮小すれば円安方向に動くので注目しておく必要があります。