2017年4月24日月曜日

3月度の半導体製造装置BBレシオから有望銘柄を考える

BBレシオは2ヶ月連続でマイナス

日本半導体製造装置協会が4月19日に3月度の半導体製造装置BBレシオを発表しました。
日本製 半導体製造装置の2017年日3月度の受注額は181,370百万円(3 ヶ月移動平均)、BBレシオは1.12と2ヶ月連続でマイナスです。
BBレシオ1.12は100 円で販売したのに対し112円の新たな受注があったということを示します。受注額は前月比2.5%減増(2017年2月度確定値は185,971百万円)、前年同月比40.1%増(2016 年3月度は129,431百万円)でした。
販売額は前月比18.3%増(2017 年2月度確定値は137,240百万円)、前年同月比39.5%増(2016年3月度は116,357百万円)の162,331百万円でした。
※BBレシオは受注高、販売高の3 ヶ月移動平均データが使用されています。

BBレシオは株式市場に対して先行性がある。

BBレシオについては7.0から1.50の範囲で推移しますが株価に対して先行する指標と言えます。3月の1.12は上限の1.50までまだ余地がありますが2ヶ月連続のマイナスなのが気になります。


有望銘柄

半導体製造装置の主要8社は以下の通りです。
  • 6146 ディスコ:9四半期連続で経常利益率が20%以上の高収益でありながら、自己資本比率も80%に届く企業です。精密切断装置(ダイサ)と精密研削装置(グラインダ)共にメモリ向けの出荷が下支えとなっており売り上げの水準もいいです。
  • 6756 日立国際電気:映像・通信ソリューションセグメントが営業赤字でもあることより増収減益となっております。
  • 6857 アドバンテスト:非半導体用テストシステムや半導体テストシステムの受注高が増えました。
  • 7729 東京精密:計測機器部門が足を引っ張る形で増収減益となっています。
  • 7731 ニコン:営業利益と経常利益が増益でしたが棚卸資産評価減と棚卸資産廃却損の特別損失で最終赤字の見通しです。
  • 7735 SCREENHD:半導体製造のみを行うファウンドリー向けの売上げの増加により増収増益です。
  • 8035 東京エレクトロン:3次元構造NAND型フラッシュメモリ向けの投資が活況で増収増益です。
  • 8036 日立ハイテクノロジーズ:産業システムと先端産業部材のセグメントが不調ですが、半導体のプロセス製造装置を含む電子デバイス部門は好調です。

有望銘柄

有望銘柄は、主要企業ではありませんが、3433 トーカロ と 7433 伯東を上げます。

トーカロは、半導体・液晶分野向けを中心とした溶射加工の売上高が堅調に推移 しています。

伯東は、車載向け及びタブレット端末向け半導体の販売伸長と東南アジアに おける電子部品の取引増加しています。


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