2005年7月7日木曜日

あちらの世界の住人

昨日記事にしたウォール街のランダムウォーカーの著者マルキール教授は、
ファンダメンタル分析やチャート分析には限界があり株価を予測するのは
不可能と述べられていますが、本日は「株価は価値と人気(需給)で決まる」
という話を記事にします。

株価を単純な式で表すと
株価=EPS(:1株利益)×PER(:株価収益率)

となります。ソニーの例をしますと6日終値で
3880円=175.9円 × 22.02倍となります。ヤフーファイナンス等で
ご確認下さい。。※いずれも前期(2005年3月期の連結の数字)

EPSは価値を、PERは人気(需給)を表している単純な式です。同じEPSでも
銘柄や業種などが違うと(ハイテク株は高め、自動車関連は低めなど)PERが全
く違います。

ここで一端話題を変えます。
皆さん、「JAL制服、ネットに出品 横領で元派遣社員の女逮捕」という記事を
お読みになられたでしょうか。読んでない方に概要を説明しますと、25歳のJAL
派遣スタッフが自分が勤務していた時に貸与されていた制服を返却せずに、ネットオ
ークションにジャケット・他2点(6000円相当)出品した。出品を発見したJAL
自身が計25万で落札し、代金振込口座の名義から容疑者の逮捕につながったとう事件
です。JALはジャケットについては20万1千円で落札したそうです。

ここで注目は、JALの落札値が20万1千円なのであれば、次点で19万強の値を
付けた人が、この世の中に存在ということです。

私sakaeは、「あちらの世界の住人」ではございませんので、例え「使用済」という付加
価値があっても本来6000円以下の制服に19万円強の値を付けません。世の中の大半の
人は19万円強は払いません。しかしながら「あちらの世界の住人」の方々は19万円強
を支払ってもいいようです。。需要と供給さえ一致すれば、物の価格はいくらになっても
おかしくないという実例です。

株価=EPS(:1株利益)×PER(:株価収益率)の戻ります。私sakaeが10年前に
株式投資を始めたばかりの時は、価値の部分ばかり見てました。会社四季報・情報を見て
増収増益で業績の変化率の高い銘柄をひたすら探してました。それゆえ持株の株価が下が
ってきても、「この株価は低すぎる」などと塩漬け株にしてしまうものでした。

「相場のことは相場に聞け」http://blogs.yahoo.co.jp/ash1saki/1107758.htmlという
格言もあります。現在の株価は、買う人(需要)と売る人(供給)が同時に存在して成
立しているのですから、目の前の現実から目をそむけないようにしたいと常に心掛けたい
と思っている次第です。

最後になりますが、私sakaeは人気(需給)を計る手段としてチャート分析をしようして
おります。チャート分析については、またの機会に

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