2016年12月15日木曜日

バフェット指標② ショック安への備え

7月5日の日経新聞でバフェット指標から世界の株式に黄色信号が 出ているというコラムがありました。
VIX指数が低水準で推移していて市場は楽観していますが、 上昇相場は楽観の中で終わりますので、ショック安のエネルギーを 貯めているような気がします。
リーマンショックの時も予兆が全くなかったわけではないので 予兆を見逃さずショック安に備えたいです。

(以下転載)
世界株に広がる過信―「バフェット指標」は黄色信号(スクランブル)
世界の投資マネーが楽観に傾き、リスクをとる姿勢を一段と強めている。日米欧の金融緩和で、世界の金融マーケットが全般に落ち着いているのが背景だ。低金利で運用難のマネーは、より高い利回りを求め新興国の株式などさまざまな資産に向かう。最近の日本株の戻りも世界的な楽観ムードに支えられた面があり、危うさもはらむ。
 4日の日経平均株価は、前日の米株式相場が上昇したのを好感し反発した。3日に発表された6月の米雇用統計が、米国景気の先行きの明るさを増す内容だったことで、投資家心理が改善した。米国の長期金利が落ち着いた反応に終わったことも追い風だった。金利が大きく動くと、他のマーケットに動揺が広がりかねなかったからだ。
 世界の投資家の楽観を物語るのが米国のVIX指数だ。米シカゴ・オプション取引所が算出し、「恐怖指数」とも呼ばれる。株式相場が下がり不安心理が高まると上昇する指数だ。3日のVIX指数は10・32と、米住宅バブル末期の2007年2月以来ほぼ7年ぶりの低い水準に下がった。  米国の株高がけん引し、ブラジルやトルコ、インドネシアなど新興国の株式相場も今年は上昇基調に転じている。新興国の債券も買われ、信用力の低い米国の高利回り社債、南欧の国債、商品(コモディティー)など、少しでも高い運用利回りを期待できる投資先にマネーは向かう。  「金融緩和を背景に、世界の投資家は当面はリスクをとった運用を続ける姿勢をみせている」。バークレイズ証券の高橋祥夫チーフ外債ストラテジストはこう解説する。
 世界の株式時価総額の膨張ぶりも見逃せない。国際通貨基金(IMF)の予想では14年の世界の国内総生産(GDP)は77兆ドル弱。これに対し世界の時価総額は70兆ドルまで増えた。実体経済の規模を示すGDPに対する時価総額の比率は90%を上回る。
 過去には米IT(情報技術)バブル期の1999年末に120%、米住宅バブル期の07年末に110%に達し、その後相場は下げに転じている。この比率は米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が注目することで有名だ。いわば「バフェット指標」では世界の株式相場は危険な水準に近づきつつあるともいえる。
 国際決済銀行(BIS)は最近出した年次報告書のなかで、先進国の金融緩和で投資家がリスクをとる投資行動に傾く現状に警鐘を鳴らしている。ちょっとした外的なショックでマネーの逆流を招きかねない。
 とくに15年にも実施が見込まれる米国での利上げに、世界の投資家は備えができているのか。足元では日本株にも追い風となる世界のマネーのリスク志向は、中期的にはひとつの不安材料でもある。 (日経新聞7月5日スクランブルコラムより)

VIX指数(スクランブル) ▼VIX指数 米S&P500種株価指数の今後の変動率を、市場参加者がどうみているかを示す指標。値が高いほど株価の動きが大きくなると市場が予想していることを表す。オプション取引をもとに算出される。指数の値は年換算した変動率を示し、16で割った値が1日あたりの変動率にほぼ相当する。 (日経新聞7月5日スクランブルコラムより)

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