2017年3月5日日曜日

1月の鉱工業指数から有望銘柄を考える

2月28日に鉱工業指数の2017年1月の速報の発表がりました。
経済産業省の鉱工業指数のページ

鉱工業指数と株価との関係

鉱工業指数の生産と、出荷から在庫の差は株価と同調します。




在庫調整局面は終了し意図せざる在庫減局面

鉱工業指数参考の図表の中にある鉱工業の在庫循環図を確認すると、在庫の前年同期比はプラスで、生産の前年同期比がプラスになっています。意図せざる在庫減局面ですが在庫積み増し局面目前です。


意図せざる在庫減局面から在庫積み増し局面への移行期間

前回在庫調整局面から意図せざる在庫減局面に移行したのは、平成25年の第2二四半期で第4四半期には在庫つみ増し局面まで進行して日経平均株価は、13000円水準から16000円まで上昇しました。俗にいう黒田バズーカの第1弾相場です。次の在庫積み増し局面まであまり時間を必要としないかも知れません。2013年の時には、3か月で意図せざる在庫減局面から在庫積み増し局面に移行していました。

ここからの有望銘柄についても鉱工業指数から検証します。生産がプラス基調で、出荷から在庫を引いた差もプラスス基調である品名を取り扱っている企業が有望です。

6か月連続で、生産がプラス基調で、出荷から在庫を引いた差もプラスス基調である品名を探してみると、伸銅製品・通信用ケーブル光ファイバーケーブル・圧縮機・エレベーター・ガスメーター・分析機械・粉末や金製磁性材料・抵抗器・通信電子装置スイッチ・電磁リレー・プログラマブルコントローラー・カーナビゲーションシステム・懸架制動装置部品・ガラス短繊維製品・酸素の14品目が確認出来ました。


注目は圧縮機とグラスファイバー関連銘柄

上記の品目を扱っている企業で出来れば規模が大きくない企業が有望になります。
今回は圧縮機の中から北越工業(6364)に注目します。建設機械事業では地方の公共工事で技能者不足や予算執行遅れなどがあり、北米のシャール関連も原油安などで投資が下火になってましたが原油価格が底を打ったので、この領域は回復して行きそうです。産業機械事業は省エネ・静粛性にすぐれた商品群の投入やサービスの提供により業績は伸びています。

ガラス短繊維製品として、グラスファイバー関連銘柄として日東紡績(3110)に注目します。住宅断熱材が好調です。スマホ向けも前半苦戦でしたが、円高の悪影響がなくなって来ています。機能材事業では高性能サーバーや基地局向け等の電子材料用途の需要に対応し、高付加価値品へのシフトが進んでいるようです。
自社株買いにより需給もよく抵抗になっていた480円も抜けて来ました。

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