2016年12月5日月曜日

日銀決算(2016年9月) 黒田さんも人の子、長短金利操作付き量的・質的金融緩和の本当の狙い

平成28年度の日銀の上半期が公開されています。
総資産は456兆円ですが、日銀の総資産は既にGDP比で90%を超えていると言われていますが、もう感覚が麻痺してしまってます。

純利益は為替の円高で外債の評価損や国債の償却原価損の為の引当金を計上なので2002億円の赤字となりました。

量的緩和政策を続けて買い続けた国債の残高は簿価で397兆円に到達していますが、満期まで保有した場合との額面との差が8.6兆円となっており、これは今後の赤字やさらには日銀を債務超過にする問題です。。

韓国の中央銀行は赤字であり、スイスの中央銀行は債務超過であると云われていますが、中央銀行は外貨の負債でない限り、通貨発行権限があるので破綻しはせんが黒田さんも人の子で限界を悟っただと思います。

9月に長短金利操作付き量的・質的金融緩和が導入されましたが10年債の金利をゼロに誘導します。ゼロ金利では額面との差は発生しません。。

長短金利操作付き量的・質的金融緩和は事実上の量的緩和の放棄になりますが通貨の番人としては正しいと思います。日銀が債務超過になったとすれば心理的な影響は大きいです。

大統領選が終わり、日米金利差が拡大して円安となり日銀としては一安心の状況ですが、1月20日のトランプ大統領就任以降どうなるか注視します。

日銀決算。
http://www.boj.or.jp/about/account/index.htm/

歳出歳入
http://ecodb.net/country/JP/imf_ggrx.html

政府債務残高
http://ecodb.net/country/JP/imf_ggxwd.html

量的質的緩和の拡大
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/seisaku/b27.htm/

わが国財政について
http://www.mof.go.jp/budget/fiscal_condition/related_data/201503.html

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