1. 【総論】データで振り返る激動の1週間:売り急ぎ沈静化から強気50%突破への軌跡
2026年8月第2週(8月7日〜8月13日)の日本株市場は、まさに「パニック売りの沈静化」から「急ピッチな相場全般の反転」、そして「激しいセクターローテーション」へと目まぐるしく展開した1週間でした。
日次のトレンドシグナルデータ(全3,778銘柄対象)の推移を辿ると、市場のセンチメントが悲観から強気へ劇的に変化したプロセスがファクト数値として明確に浮かび上がります。
【週間シグナル推移(日次ファクトデータ)】
| データ時点(更新日) | 買いシグナル | ニュートラル | 売りシグナル | 相場の主調 |
|---|---|---|---|---|
| 8/07 (8/10更新) | 1,632 (43.2%) | 925 (24.5%) | 1,220 (32.3%) | 底打ち確認・売り沈静化 |
| 8/10 (8/12更新) | 1,627 (43.1%) | 758 (20.1%) | 1,393 (36.9%) | 下値模索・選別加速 |
| 8/12 (8/13更新) | 1,960 (51.9%) | 663 (17.5%) | 1,156 (30.6%) | 買戻し爆発・強気50%突破 |
| 8/13 (8/14更新) | 1,978 (52.3%) | 907 (24.0%) | 893 (23.6%) | 売り900割れ・ハイテク大反転 |
・売りシグナルが1,693銘柄ピーク(8/4)から893銘柄へと半減!
8月上旬の調整局面において最大1,693銘柄まで膨らんでいた売りシグナルは、週末8/13時点で**893銘柄(23.6%)へと激減**しました。実に800銘柄近くの投げ売り・弱気トレンドが解消されたことになり、市場全体の地合いは完全に正常化・強気化しています。
・買いシグナル比率50%の大台突破と定着
8/12データで買いシグナルが1,960銘柄(51.9%)へ急増して強気シグナル50%の節目を突破。翌8/13も1,978銘柄(52.3%)と連日で高水準を維持し、日本株全体が「本格反転相場」に入ったことを裏付けています。
2. 【セクターローテーションの全貌】波乱のドラマ:商社・インフラの先行上昇からハイテク逆転劇へ
この1週間の真骨頂は、市場の資金がどのセクターへ流入・流出したかという「主役銘柄の目まぐるしい交代劇」にあります。
【フェーズ1:8/7〜8/10】商社株の復活とメガバンク・防衛線の盤石化
週前半は、調整を入れていた五大商社株の反転から始まりました。**三井物産(8031)**がまず8/7に買い転換復帰。続いて8/10には**三菱商事(8058)**が買い転換を達成し、伊藤忠商事(8001)とともに商社株全体が相場引き上げの第1波となりました。この間、**三菱UFJ(8306)**をはじめとするメガバンク3行や**INPEX(1605)**、**ENEOS(5020)**は一貫して強力な買いシグナルを維持し、相場の下支えとして機能しました。
【フェーズ2:8/12】通信・電線・インフラへの資金集中とハイテクの一時調整
週半ばの8/12データでは、買いシグナルが+333銘柄爆増(1,960銘柄)する中で主役がシフト。**NTT(9432)**、**住友電気工業(5802)**、**日本電気(NEC/6701)**といった通信・電線・インフラ関連が相次いで買い転換。一方で、半導体の**東京エレクトロン(8035)**や**三井住友FG(8316)**、**JT(2914)**などが一時的に売り転換へ押し戻されるという激しい明暗の二極化が起こりました。
【フェーズ3:8/13】東エレ速攻復帰&村田・TDK・京セラ・SCREENの「買い転換怒涛のラッシュ」
そして週末8/13データで最大のハイライトが訪れました。前日売り転換に沈んだ**東京エレクトロン(8035)がわずか1日で「買い転換」へ劇的復帰**。これに呼応するように、**村田製作所(6981)**、**TDK(6762)**、**京セラ(6971)**、**SCREENホールディングス(7735)**といった電子部品・半導体製造装置の主要株が一斉に買い転換を点灯させました。
このハイテク株への強力な資金逆流の裏で、これまで買われていた**カプコン(9697)**、**日本マクドナルドHD(2702)**、**東京地下鉄(9023)**、**神戸物産(3038)**、**しまむら(8227)**などの内需ディフェンシブ株が売り転換へ転落するという、ダイナミックなセクターチェンジが完結しました。
3. 【週間MVP銘柄】この1週間で輝いた勝利のキー銘柄
★ 週間MVP(絶対王者):アドバンテスト(6857)
相場全般が悲観に暮れていた8月上旬から**全期間を通して一度も崩れることなく「買いシグナル」を独走維持**。相場反転の真のリーダーシップを発揮し続けました。
★ 週間カムバック賞:東京エレクトロン(8035)
8/12に「売り転換」へ転落し市場に衝撃を与えるも、翌8/13には**即座に「買い転換」へ逆転復帰**。ダマシを払拭し、電子部品セクター全体の買い転換ラッシュを引き起こすトリガーとなりました。
★ セクター牽引賞:三菱商事(8058)& 三井物産(8031)
三井物産の8/7速攻買い復帰、三菱商事の8/10買い転換達成により、商社セクターの底打ちを完全に実証。相場全体の反転ムードをいち早く醸成しました。
4. 【総括と次週への戦略】ハイテク波に乗る「3つのポートフォリオ鉄則」
8月7日〜8月13日の激動の1週間を経て、日本株市場の配置は「ハイテク・電子部品・主力金融商社」を軸とする強固な上昇体制へとアップデートされました。この1週間のデータ分析から導き出される次週への投資鉄則は以下の3点です。
- 【鉄則①】買い転換したハイテク・電子部品カルテットへ素直に順張り
東京エレクトロンの復帰、および村田製作所、TDK、京セラ、SCREENホールディングスの一斉買い転換は、ハイテク株全体の「本格上昇第2波」のシグナルです。ポートフォリオのハイテク比率を主軸へと引き上げましょう。 - 【鉄則②】メガバンク(三菱UFJ・みずほ)と大手商社(三菱商事・三井物産)の「堅固な土台」を崩すな
相場が激しく動く中でも、メガバンクや大手商社株は盤石のシグナルを維持しています。これらをポートフォリオの下値を支える「コア資産」としてしっかりと保持することが資産防衛と利益最大化の両立に直結します。 - 【鉄則③】売り転換へ後退した内需ディフェンシブ株(マクドナルド・東京地下鉄等)はシグナル再好転まで静観
資金がハイテクへ向かった結果、売り転換が点灯したマクドナルドや東京地下鉄、神戸物産、カプコンなどの銘柄は、短期的に日柄調整を要します。慌てて逆張りを仕掛けず、シグナルがニュートラルから買いへ戻るタイミングをじっくり待ちましょう。



