2026年7月第4週(7月17日大引け〜7月23日大引け)の日本株市場は、7月上旬まで続いた全面高相場が完全に終わりを告げ、7月に入って最大級の警戒局面と激しい底探りの攻防が繰り広げられた1週間となりました。
週初めに襲いかかった「売り1500銘柄突破」という強い需給ショックから、市場はどのように自律反発を試み、どのセクターに資金が集中したのか。IFISトレンドシグナルの日次ファクトデータに基づき、この激動の4営業日(直近レポート分)を徹底総括します。
1. 需給データの変遷:ショック安から底打ち模索へ
まずはこの1週間のシグナル推移の全貌をご覧ください。買いシグナル比率が40%台前半まで急落した後、買い比率50%回復(強気相場への復帰ライン)に向けて一進一退を繰り返すプロセスが克明に記録されています。
| データ時点 (大引け) | 買いシグナル | 売りシグナル | 買い比率 | 市場の需給フェーズ |
|---|---|---|---|---|
| 7月17日(金) | 1,519 | 1,509 | 40.2% | 最大級の警戒局面・買い売り伯仲 |
| 7月21日(火) | 1,756 | 1,281 | 46.5% | 自律反発の発生・悲観ムード後退 |
| 7月22日(水) | 1,737 | 1,359 | 46.0% | 反発一服・戻り売り圧力の顕在化 |
| 7月23日(木) | 1,797 | 1,212 | 47.6% | 改善の兆し・ジワリ買い戻し進行 |
2. タイムラインで追う!激動の4営業日ドラマ
① 週初:衝撃の「買い売り伯仲」と最大級の警戒アラート(7/17)
週初めの7月17日(7/21朝更新データ)は、市場関係者に大きな衝撃を与えました。買いシグナルは1,519銘柄へ急落する一方、売りシグナルが1,509銘柄へ急増。買い比率はわずか40.2%まで落ち込みました。
7月10日時点の「買い2,610銘柄 vs 売り670銘柄」という圧倒的優位は完全に瓦解し、市場全体の過半数を売り・中立が占める「本格調整相場」への突入が決定づけられた瞬間でした。
② 週中盤:過度な悲観の後退と「自律反発」の試み(7/21)
連休明けの7月21日、極端な悲観ムードに対する修正が入ります。買いシグナルが237銘柄増の1,756銘柄(比率46.5%)へ増加し、売りシグナルも1,281銘柄まで下落。
短期的悲観の後退による買い戻しが入ったものの、全体を引っ張る強力な買い材料までは伴っておらず、強気相場への復帰ではなく「調整相場内の自律反発」にとどまる展開となりました。
③ 週末:戻り売りの壁と「買い比率47.6%」への着実な改善(7/22〜7/23)
7月22日には上値の重さから再び戻り売りが優勢となり、買いシグナルが1,737銘柄へ小幅減少(売り1,359銘柄へ増加)するなど、反発の限界を感じさせる攻防が続きました。
しかし、週末7月23日のデータでは買いシグナルが1,797銘柄(比率47.6%)まで持ち直し、売りシグナルも1,212銘柄まで減少。本格反転の基準である「50%ライン」には届かないものの、相場内部の地味ながら確実な底打ち・改善傾向が浮き彫りとなっています。
3. 逆風下で真価を発揮した「最強の3大セクター」
市場全体が買い比率40%台で喘ぐ厳しい地合いにおいて、一貫して買い資金が集中し「不沈艦」のごとき強さを見せた領域が明確になりました。
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🛡️ 市場を支える絶対的3銘柄(三菱UFJ・三菱重工・INPEX)
金利上昇メリットと高配当を兼ね備える三菱UFJFG(8306)、国防予算拡大の国策テーマを背負う三菱重工業(7011)、インフレ・資源高と高配当利回りが魅力のINPEX(1605)。この3大銘柄は、相場全体が調整に苦しむ中でも買いシグナルと強い下値支持力を発揮し続けました。 -
⚓ ディフェンシブ&高配当の防波堤(通信・ディフェンシブ)
KDDI、NTT、ソフトバンクなどの通信セクターや、日本郵政などの高配当・インフラ銘柄も、リスク回避資金の安全な避難場所として強固な底堅さを維持しました。 -
⚠️ 利益確定売りが止まらない「半導体・グロース」
対照的に、東京エレクトロンやアドバンテストに代表される半導体株や高PERグロース株は、戻り局面でも売り圧力が強く、引き続き調整局面からの脱却に至っていません。
4. 翌週に向けた戦略:買い比率50%回復へのシナリオ
- 買い比率「50%超え」が強気相場復帰の絶対条件 現在47.6%まで持ち直してきたものの、依然として50%未満の調整領域です。50%を上抜けて初めて本格反転と判断すべきであり、焦った全力買いは厳禁です。
- 重点監視20銘柄による「選択と集中」の維持 指数全体の押し上げ力が弱い選別相場だからこそ、メガバンク・防衛・エネルギー・通信を中心とした「重点監視20銘柄」にポジションを集中させることが最善の防御策となります。
■ 総括:底打ちの準備は整いつつある
悲観の極み(買い比率40.2%)は脱した。あとは「本物の強さ」を持つ銘柄とともに反撃の時を待つのみ!
売りシグナルが爆増した17日の危機的状況から、市場は時間をかけて丁寧に着実な底固めを進めています。弱気セクターから強気セクターへの資金の付け替えを徹底し、次の本格反転シグナルを冷静に待ち構えましょう!


