■ 7月相場のエッセンス:数字で振り返る激動の1ヶ月
2026年7月の日本株市場は、表層的な株価指数の乱高下だけでは決して読み解くことのできない、歴史的な**「需給のドラマ」**が繰り広げられた1ヶ月となりました。
6月末の「持たざるリスク(FOMO)」と売り方の強制損切り(ショートスクイーズ)による狂乱の全面高からスタートし、7月上旬には買いシグナル2,800銘柄超えという前代未聞の臨界点を突破。しかし、中旬以降は「1,000銘柄超えの売り」「50%ラインを巡る攻防」を経て、7月末にはついに**「売りシグナルが買いシグナルを逆転するデッドクロス」**へ至りました。
1. 需給データの移り変わり:数値が証言する5つの歴史的フェーズ
7月中の主要ターニングポイントにおける日次ファクトデータの推移です。市場のエネルギーが極限まで濃縮され、そこから冷や水が浴びせられて完全な選別・防衛モードへ移行する過程が鮮明に刻まれています。
| 日付(大引け) | 買いシグナル | ニュートラル | 売りシグナル | 買い比率 | 市場の需給フェーズ |
|---|---|---|---|---|---|
| 6/26(金) | 1,877 | 1,017 | 834 | 69.3% | 狂乱の踏み上げ前夜・買い超過+1,043 |
| 7/02(木) | 2,471 | 553 | 753 | 65.5% | 半導体から情報・通信へ主役交代 |
| 7/07(火) | 2,815 | 360 | 597 | 74.6% | 狂乱の臨界点・売り方「完全炭化」 |
| 7/16(木) | 2,009 | 763 | 1,001 | 53.2% | 警戒の調整相場・売り1,000銘柄突破 |
| 7/17(金) | 1,519 | - | 1,509 | 40.2% | 最大級の警戒ショック・買い売り伯仲 |
| 7/29(水) | 1,859 | - | 1,100 | 49.3% | 反転期待・強気復帰「50%ライン」目前 |
| 7/30(木) | 1,581 | - | 1,497 | 41.9% | 急転直下・売り397銘柄爆増・三菱重工売り転換 |
| 7/31(金) | 1,534 | - | 1,540 | 40.7% | 【危険水域】売りが買いを逆転(デッドクロス) |
2. タイムラインで追う!7月日本株市場「激動のドラマ」
①【狂乱と臨界点】金融相場の号砲と「売り方の完全炭化」(6/26〜7/7)
金利上昇メリットを捕えた海外大口投資家(クジラ)がメガバンク(三菱UFJ・三井住友・みずほ)を一斉買い転換させたことで強気相場が点火。7月7日には買いシグナルが前代未聞の**2,815銘柄(比率74.6%)**へ到達。様子見層(ニュートラル)が360銘柄へ枯渇し、「持たざるリスク(FOMO)」に耐えかねた静観層の現物買いと、売り方の強制損切りが買いを呼ぶ「無限踏み上げループ」が完成しました。
②【波乱の兆候】過熱感クレンジングと「売り1,000銘柄突破」(7/8〜7/16)
お祭りの連れ高で買われていた中身のないゾンビ株から資金が抜け、本物のコア銘柄だけに大口資金が集中する「選別サバイバル」へ移行。7月16日には買い比率が53.2%へ下落し、売りシグナルは**7月初の1,000銘柄を突破(1,001銘柄)**。相場の裏側で明確な地合い悪化が始まりました。
③【激動の攻防】買い比率40%台落入と「50%復帰」を賭けた攻防(7/17〜7/29)
7月17日、売りシグナルが1,509銘柄へ爆増し、買い比率は40.2%まで急落。強気相場復帰の絶対条件である「50%ライン」を目指し、29日には1,859銘柄(49.3%)まで持ち直したものの、戻り売り圧力の壁を破り切ることはできませんでした。
④【王者の陥落と逆転】三菱重工の売り転換、そして「売り優勢相場」へ(7/30〜7/31)
7月30日、50%目前からわずか1日で売りが397銘柄激増する急転直下が勃発。相場の絶対的支柱であった**三菱重工業(7011)が「売り転換」**し、防衛セクターが様子見へ降格。翌31日には**買い1,534銘柄 vs 売り1,540銘柄**となり、ついに売りシグナルが買いシグナルを逆転。通信株(NTT・KDDI・ソフトバンク等)まで売り転換に巻き込まれ、市場は本格的な警戒水域へ突入しました。
3. 7月の「勝者」と「敗者」:主役の交代劇
7月の激しい需給サイクルの中で、大口資金が最後まで手放さなかった「絶対本尊」と、踏み上げ燃料が切れて燃え尽きた銘柄の明暗がはっきりと分かれました。
🏆 7月の絶対王者&真の避難先(Sランク)
- メガバンク3社(三菱UFJFG / 三井住友FG / みずほFG):月間を通じて一度も揺らぐことなく買いシグナルを完走した最強の本尊。
- エネルギー(INPEX / ENEOS):高配当・インフレ耐性・資源高を武器に不沈艦の強さを維持。
- 大手総合商社(三菱商事 / 伊藤忠商事 / 三井物産):7月最終盤、重工株から抜けた資金を受け止める「新たな真の避難先」として急浮上。
🚨 主役陥落&炭化燃料で燃え尽きた銘柄(B〜要警戒ランク)
- 防衛セクター(三菱重工 / IHI / 川崎重工):相場を牽引してきたが、7/30に三菱重工が「売り転換」。最強テーマから一時避難・様子見へ降格。
- 通信セクター(NTT / KDDI / ソフトバンク):中盤までディフェンシブの砦だったが、7月末の崩壊波に飲み込まれて売り転換。
- 半導体・ハイテク・限界ゾンビ株(東京エレクトロン / アドバンテスト / 三菱電機 / 丸紅等):7月上旬の踏み上げで買われたものの、実需の裏付けがなく中盤以降は激しい利益確定売りに沈む。
4. 8月相場をサバイバルするための「防衛投資戦略」
- 「売り優勢(買い比率40.7%)」のファクトを直視し、守りを固めよ
指数(日経平均等)の見かけの数値に惑わされてはいけません。市場内部の過半数は売り・中立です。安易な順張り買いや値ごろ感によるナンピン買いは即死に繋がります。 - 資金を「Sランク(銀行・エネルギー・商社)」へ限界濃縮せよ
現在の厳しい調整相場において資産を守り増やす唯一の道は、クジラが頑なに資金を滞留させているメガバンク、高配当エネルギー、総合商社への一極集中です。 - 強気相場復帰の合図「買い1,700銘柄(比率50%超)」を待て
反転の絶対条件は買いシグナルの50%超え回復です。それまではキャッシュポジションを高めに保持し、冷徹なデータ主義に徹して真の底打ちサインを待ち伏せましょう。
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