2017年9月29日金曜日

8月の鉱工業指数から有望銘柄を考える 

9月29日に鉱工業指数の2017年8月の速報の発表がりました。


経済産業省の鉱工業指数のページ

鉱工業指数と株価との関係

鉱工業指数の生産と、出荷から在庫の差は株価と同調します。






在庫積み増し局面で足踏み


鉱工業指数参考の図表の中にある鉱工業の在庫循環図を確認すると、
在庫の前年同期比はマイナスで、生産の前年同期比がプラスになっています。
在庫積み増し局面で在庫プラスになかなか近づかないで足踏みです。


在庫積み増し局面の滞留期間

前回意図せざる在庫減局面から在庫積み増し局面に移行したのは、
平成25年の第4四半期で平成26年第2四半期には在庫つみ上がり局面に移行しました。
日経平均株価は、16000円から9か月ほど調整局面になっており、
俗にいう黒田バズーカの第2弾相場までの待ち時間でした。
次の四半期には在庫積み上がり局面に移行しているかも知れません。

有望品目は28品目


ここからの有望銘柄についても鉱工業指数から検証します。生産がプラス基調で、
出荷から在庫を引いた差もプラスス基調である品名を取り扱っている企業が有望です。

6か月連続で、生産がプラス基調で、出荷から在庫を引いた差もプラス基調である品名を探してみると、28品目が確認出来ました。

【28品目】
特殊鋼冷間仕上鋼材
鋳鋼品
通信用ケーブル光ファイバ製品
はん用内燃機関
油圧ポンプ
油圧モータ
油圧シリンダ
油圧バルブ
自動調整弁
ショベル系掘削機械
数値制御ロボット
紡績・準備機械
超硬工具(エンドミル)
抵抗器
通信・電子装置用スイッチ
アクティブ型液晶素子(大型)
アクティブ型液晶素子(中・小型)
整流素子
モス型半導体集積回路(メモリ)
モス型半導体集積回路(CCD)
サーボモータ
電力変換装置
軽乗用車
ガラス長繊維製品
プレストレストコンクリート製品
乳液
電池式時計ムーブメント
天然ガス


      

 




有望銘柄

8月の鉱工業生産指数から有望銘柄はありません。
為替レートは

8月の家計調査より有望銘柄を考える

8月の家計調査が9月29日に公表されています。
家計調査の内容から有望銘柄を考えます。


日本の家計調査は長期下落トレンド

日本の家計消費は、勤労者世帯の比率の減少もあり長期下落トレンドです。
年ベースでは2011年がここ最近のボトムとなっています。


月度で見ると3ヶ月連続増加

月度で見ると12ヶ月平均は3ヶ月連続で増加ですが、力強さはありません。最近では2012年を底として2014年の消費税の5%→8%の増税までが増加でした。


消費水準指数では被服及び履物が弱い

2015年を100とした消費水準指数では被服及び履物が再び下落して、食料と教養・娯楽が堅調です。


有望銘柄

8月の家計調査から有望銘柄はありません。

    FX ポータル

2017年9月22日金曜日

直近上方修正銘柄(9/22)から有望銘柄を考える

上方修正銘柄は15銘柄

9月19日から9月22日までに上方修正した銘柄は15銘柄が抽出出来ました。
その中から有望銘柄を考えます。




有望銘柄

有望銘柄は、今週はありません

修正理由

九州リースサービスは、賃貸 不動産売却収益の特別利益に計上により方修正となりました。

オークワは、投資有価証券の売却に伴う特別利益の計上により方修正となりました。

ウイルコホールディングスは、子会社で係争中であった特許権侵害行為に対する損害賠償請求控訴事件について和解が成立し特別利益を計上したことにより方修正となりました。

SFPホールディングスは、磯丸事業部門において既存店改装やタブレット端末導入効果が想定を超えて推移 したほか、今期出店した「鳥良商店」および新業態の餃子製造販売店「トラ五郎」・「いち五郎」が好調 であることから方修正となりました。

ユナイテッド&コレクティブは、本社コスト圧縮により方修正となりました。

アバールデータは、半導体製造装置市場の好調と自社製品 画像処理モジュールの新製品の好調により方修正となりました。

 システム・ロケーションは、開発費の発生の遅れにより原価および費用が低下し方修正となりました。

南陽は、電子部品・半導体やロボットに関わる企業の生産活動が高水準で推移する中、生産部品・消耗部品の販売が好調なことにより方修正となりました。

レオン自動機は、食品加工機械製造販売事業において、日本およびアジアの販売が好調で当初計画を上回る見込みであり、売上原価率の低い食品加工機械製造販売事業の日本およびアジアの販売が好調で方修正となりました。

巴工業は、機械製造販売事業において海外向け大型案件の販売が確実視できるよ うになったこと、化学工業製品販売事業において工業材料分野の住宅・建設用途向け材料、電子材料分野の半導体製造 用途向け商材を中心とする販売の伸長が見込まれることにより方修正となりました。

ホクリョウは、、鶏卵相場が第4四半期に入っても予想以上に高止まり推移したことから方修正となりました。

ストライクは、事業承継ニーズを中心にM&A市場が拡大する中で、当社上場による信用力の向上、業務提携先の拡大もあり、好調に案件が成約したことにより方修正となりました。

ダイセキは、昨年度まで下落を続けてきた資源価格が安定し、かつ外国為替も安定したため、 当社グループの製造するリサイクル製品価格も安定し、さらには主力事業である産業廃棄物処理業のシェアア ップも順調に推移し、業績は堅調に推移しております。唯一、土壌汚染の処理事業を主たる業務とする株式会 社ダイセキ環境ソリューションにおいては、売上高はほぼ予定通り推移いたしましたが、今年3月に完成した 新たな土壌汚染洗浄工場の立ち上げ費用が予想以上となり、利益が計画を下回る結果となっております。ただ、 その他の事業は前述のとおり堅調に推移しており、土壌汚染処理事業のマイナス部分を吸収したいることにより方修正となりました。

日本ファルコムは、PlayStation®4 向けゲームソフト「イースⅧ-Lacrimosa of DANA- (ラクリモサ・オブ・ダーナ)」の販売が国内及びアジア地域において想定を上回るとともに、平成 29 年9月 28 日発売予定の PlayStation®4 向けゲームソフト「英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ」の受注状況が好 調に推移していることから方修正となりました。

オープンハウス は、足元の堅調な業績進捗並びに当社子会社において 法人税等が当初の想定を下回ることにより方修正となりました。

8596 東証2部 株式会社九州リースサービス
8217 東証1部 株式会社オークワ
7831 東証2部 株式会社ウイルコホールディングス
3198 東証2部 SFPホールディングス株式会社
3557 マザーズ ユナイテッド&コレクティブ株式会社
6918 東証JQS   株式会社アバールデータ
2480 東証JQS   システム・ロケーション株式会社
7417 東証1部   株式会社 南陽
6272 東証1部 レオン自動機株式会社
6309 東証1部 巴工業株式会社
1384 東証1部 株式会社ホクリョウ
6196 東証1部 株式会社ストライク 
9793 東証1部 株式会社ダイセキ
3723 マザーズ  日本ファルコム
3288 東証1部 株式会社オープンハウス 




為替レートは

2017年9月21日木曜日

上場会社連結決算短信(2017年7月度) 売上・利益が前年の6月より上昇しています。

毎月東京証券取引所グループ(JPX)は統計月報の中で、

決算短信集計(2017年8月度)も発表しております。
8月度は、6月期決算企業の決算短信が集計されています。
集計された決算短信の12ヶ月移動合計の推移をグラフにすると、
やはり日経平均株価と相関があることが分かります。
6月期決算企業のデーターでは、売上・利益が前年の6月より上昇しています。

今後さらなる業績の上方修正が期待出来そうです。




揖保の糸

2017年9月20日水曜日

懐疑から幸福への期間を事前に覚えておく 悲観をたった4日間で通過しました

1.相場が動き始める、大事なのは何を見て判断しておくのか事前に決めておくこと。


9月19日の東京市場では、日経平均は20000円を超えて一気に年初来高値を更新しました。
北朝鮮情勢は不透明の中不可解な上昇です。
FXなどでは、新規ポジション取る前に予めロスカットポイントを決めておくことが重要ですが、
これはいざ動いた時になってからの判断は遅れることが多く、
ロスカットが遅れ損失を大きくしてしまうからです。
理想的には相場がピークをつける前に売り逃げたいですが、
今回の相場の転換点を何を見て判断するのか事前に決めておきましょう。


2.現在の相場の位置は、懐疑ゾーンへ

「相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」という
ジョン・テンプルトンの有名な相場です。
9月19日現在の相場がどの悲観・懐疑・楽観・幸福感のどの位置にあるかですが、
懐疑に突入した考えてます。
その根拠ですが、9月19日現在では信用取引の売り残は上昇し、
買い残は下落に転じて来ました。
相場が上がらないと思えば信用買いはしないので、
相場が上がらない思いつつ利益を確定している人が増えて来たようです。
現物株を保有している人の「つなぎ売り」も売り残を増やしますが、
相場が悲観から懐疑に転換する時には買い残減少・売り残増加して行くことになります。

3.信用取引残の確認の仕方

東京・名古屋の二市場の信用取引残高は前週末分が火曜日の夕方に発表となり、
日本経済新聞の水曜日の朝刊で確認出来ます。
さらに松井証券は自社の顧客の信用取引残高を毎日公表しております。
まさにビックデーターで毎日判断出来るので有効なデーター ですが
「松井証券 評価損益率」と検索するだけで見ることが可能です。

信用取引の売り残は、買い方と売り方の買い残・評価損益率を見ることにより判断できます。
松井証券の2013年1月4日からのデーターを見ると評価損益率は買い方は-27.67%~9.49%で
推移し、売り方は、1.84%~-25.92%で推移します。
買い方が上昇すれば売り方が下落し、買い方が下落すれば売り方が上昇する逆相関の関係です。
買い方のピークは、2013年5月14日で日銀の異次元緩和の後で、
9日後の5月23日には急落したバーナンキショックの少し前でした。
売り方のピークは、2016年2月12日で、中国の経済に対する懸念と原油価格の下落で
チャイルショックを呼ばれましたが、まだこの時の強烈な下げは記憶に新しいです。

買い残と売り残の合計が25日前の合計より、+10%以上が過熱圏で、-10%以下が底値圏です。






過去データーから判断すると、9月19日の評価損益率の買い方の-5%台と売り方の-14%台は
まだ相場に下落の余地が大きいことを示しています。
買い残のピークは2013年12月30日で第一次アベノミクス相場が終わりました。
売り残のピークは、2015年5月29日で、ITバブルの高値を抜けた相場はその後下落に
転じて行きました。
この時は高原状態が何日が続いたあとの減少だったので判断しやすかったのではないでしょうか。
買い残のピークは相場のピークを付けた後におとづれる傾向があり、
売り残のピークは相場のピークを付ける前におとづれる傾向があります。
買い残は相場のピークを付けた後にナンピンで買い下がってしまうの増え、
売り残は売り方が投げ始めると減少し、その時に相場がピークを付けるからです。

4.懐疑から楽観への転換は、買い残の上昇で判断。
相場から売り逃げたいと考えるのであれば相場のピークの前で確認の取れる売り残の
推移を見ておくことが有効です。
売り残の25日前のとの差を横軸に、買い残の25日前のとの差を縦軸においてみると
反時計回りに推移します。9月19日現在の売り残はプラス圏で、
買い残はマイナス圏になり、相場は悲観の領域を4日間で通過しました。

懐疑の期間は、2016年2月~3月で20営業日
       2016年7月~8月で22営業日
       2016年11月~12月で38営業日
       2017年5月~6月で22営業日
ということで、長くて約1ヶ月と覚えておくことをお勧めします。
これから1ヶ月以内に一相場あるかも知れません
但し悲観の期間が4日間で押しが浅かったので悲観に逆戻りすることも想定しておく必要が
あるかと思われます。

買い残・売り残のチェックは毎日「松井証券 評価損益率」と検索するだけで、
簡単ですので是非お試し下さい。








事故車バイク買取

8月の貿易統計から有望銘柄を考える

9月20日に2017年8月貿易統計(速報)が発表されています。



3カ月連続の貿易黒字です。貿易収支の12ヶ月平均もマイナス傾向が止まりました。教科書的には円高要因です。

輸出と輸入の合計が大きければ経済活動が活発であることを示しますが、輸出と輸入の合計の12ヶ月平均は8ヶ月連続でプラスです。数量指数の(輸出-輸入)の12ヶ月平均はマイナスです。

数量は輸出が下がり輸入が増えましたが有望銘柄を考えて見ます。




まず世界総額の輸出では、自動車・半導体等電子部品・自動車の部分品が前月比で伸率が大きかったです。



地域別の輸出では、
米国向け輸出では自動車・自動車の部分品・半導体製造装置伸率が大きかったです。
EU向け輸出では有機化合物・自動車の部分品・電算機類の部分品の伸率が大きかったです。
アジア向け輸出では半導体等電子部品・科学光学機器・鉄鋼伸率が大きかったです。 
中国向け輸出では科学光学機器・金属加工機械・プラスティック伸率が大きかったです。

世界総額の輸入では、石炭・液化天然ガス・原粗油が前月比で伸率が大きかったです。

地域別の輸入では、
米国向け輸入では原動機・液化天然ガス・石炭の伸率が大きかったです。
EU向け輸入では自動車・航空機類・有機化合物伸率が大きかったです。
アジア向け輸入では半導体等電子部品・電算機類・音響映像機器の伸率が大きかったです。 
中国向け輸入では電算機類・音響映像機器・有機化合物伸率が大きかったです。

8月の貿易統計より、有望銘柄はありません。

2017年9月13日水曜日

8月の企業物価指数から有望銘柄を考える 

9月13日に2017年8月国内企業物価指数が発表となっております。





企業物価指数は景気を反映する

日本銀行が発表する国内企業物価指数とは、企業間で売買する物品の価格水準を数値化した
ものです。
一般的には消費者物価指数より卸売である企業物価指数の方が景気を反映させることが
早いと言われています。


輸出物価から輸入物価の差は長期の下落トレンド

日経平均株価との比較では国内物価指数が上昇している時の方が株価も高くなる傾向
があります。
特に輸出指数から輸入指数を引いた差が大きい時のほうが輸出企業の収益を引き上げ
平均株価の上昇します。
1988年から2014年まで輸出物価から輸入物価の差は長期の下落トレンドとなっておりました。
2014年からの反転が長期トレンドとしての転換として確認できれば
デフレ脱却宣言になるかと思います。
11月以降の円安トレンドが1月くらいから反転して円高トレンドに転換してしまっています。


輸出企業にとって良い事業環境

年平均の物価指数を確認すると2016年は2年連続で前年よりマイナスでありましたが、
輸出指数から輸入指数を引いた差が2年連続で上昇して6年ぶりにプラスに転じました。
輸出企業にとって良い事業環境になって来ているようです。
ドル円レートの影響がかなり大きいです。


企業物価指数の上昇ピッチが早くなってきている

消費者物価指数であるCPIとの比較ですと、CPIが上昇せずに国内企業物価指数だけが
上昇するときは企業がコストを価格に転化出来ずに収益が低下しますが、
2016年1月よりCPIの方が優位で推移していましたが、9月頃からCPIに対して企業物価指数
の上昇ピッチが早くなってきているので注意しておく必要があります。
8月の企業物価指数の上昇ピッチは7月から大きくなりました。
8月より持ち合いを形成して来ています。




有望銘柄

品目別では、国内物価指数・輸出物価指数がプラスで輸入物価がマイナスになれば
マージンが増えることになります。
8月の企業物価指数から有望銘柄はありません

FX ポータル