2016年12月15日木曜日

積立型NISA、20年非課税はいいけど何を積立てるの?

何を積み立てる?結論は、インデックス連動型のETF。

自民、公明両党は7日、与党税制協議会を開き、小口の株式投資を優遇する少額投資非課税制度(NISA)について、 長期積立型の新枠を創設し、非課税期間を20年、年間積み立て投資額の上限を40万円とすることで一致しました。

20年間非課税というのは、資産運用では大きく年間投資額40万円は若年層らの長期の資産形成を後押ししたい考えだそうだが、 問題は何を積み立てるかです。

証券会社はここぞとばかりに投資信託を薦めてくるのは目に見えてますが、筆者は若い方々にインデックス連動型のETF(上場投資信託)の積み立てを推奨します。

インデックス投資についての本ですと、バートン・マルキール著の「ウォール街のランダム・ウォーカー」 と チャールズ・エルス著の 「敗者のゲーム」 が有名ですが バートン・マルキール/チャールズ・エルス共著の「投資の大原則」というお得感のある本もあります。

本の推奨記事ではないので話を元に戻すと、世の中の数多あるアクティブ型ファンドの大半は、パッシブ型のインデックスファンドにパフォーマンスでは敵わないという現実があります。

ここで極端なシュミレーションですが、アクティブ型の代表として日本の投資信託の歴史上の悲劇である「ノムラ 日本株戦略ファンド」とパッシブ型の代表として同じ野村の「1321日経225連動型上場投資信託」を比較します。

「ノムラ 日本株戦略ファンド」はITバブルの頂点で設定されるというまれに見るバットタイミングでのスタートですしたが、2001年2月を100%とすると基準価格は2016年11月末時点で87%まで戻っています。
投資額の残高は、リーマンショックなど辛い時期を乗り越えてアベノミクスの2013月2月よりパフォーマンスプラスになり、分配金込みで投資額残高202万に対して296万円とパフォーマンスは147%です。
「1321日経225連動型上場投資信託」は同様に2001年2月を100%とすると基準価格は2016年11月末時点で96%まで戻っております。
投資額の残高は、分配金込みで投資額残高202万に対して346万円とパフォーマンスは171%です。
さて基準価格は96%-87%=9%の差なのに、投資金額の残高は171%-147%=24%も差があります。この差って一体何でしょう?
投資信託には信託報酬というものがあります。「ノムラ 日本株戦略ファンド」は最新で年間1.023%であり、「1321日経225連動型上場投資信託」は年間0.22%と目論見書に書いてあります。
信託報酬は相場が上がろうが下がろうが自動的に抜かれるコストなので、20年間であればもの凄い差となって現れます。
若者の皆さん、証券会社は信託報酬の高いアクティブ型を薦めて来ますが気をつけて下さいね。

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