2017年3月30日木曜日

2月の商業動態統計から有望銘柄を考える


経済産業省が、商業を営む事業所や企業の販売活動などの動向を明らかにすることを目的として1953年から行っている調査です。


商業販売額は前年同月比 -0.1%

3月29日に2月の2月の商業動態統計が発表されました。
平成29年2月の商業販売額は35兆3890億円、前年同月比▲0.1%の減少となった。
これを卸売業、小売業別にみると、卸売業は24兆6090億円、同▲0.2%の減少となった。
小売業は10兆7800億円、同0.1%の増加となった。

卸業販売額では鉱物・金属材料卸売業

卸業販売額は
鉱物・金属材料卸売業        9.4%
各種商品卸売業           3.2%
機械器具卸売業          2.1%      
食料・飲料卸売業         0.2%
農畜産物・水産物卸売業    -4.5%
医薬品・化粧品卸売業     -5.5%
となり鉱物・金属材料卸売業が強い数字となりました。

小売業販売額では燃料小売業

小売業販売額は
燃料小売業             10.0%
自動車小売業            4.8%
医薬品・化粧品小売業        1.5%
織物・衣服・身の回り品小売業 -0.5%
飲食料品小売業           -1.5%
その他小売業            -1.8%
無店舗小売業            -2.1%
機械器具小売業          -2.2%
各種商品小売業          -5.5%
となり燃料小売業 が強い数字となりました。

有望業種は金属・燃料

有望業種は金属と燃料の販売業になりますが、13銘柄が抽出出来ました。

・アルコニックスは、商社流通-電子機能材事業、商社流通-アルミ銅事業、製造-装置材料事業、製造-金属加工事業の内、アルミ銅事業以外は減益でしたが商社流通-電子機能材事業のレアメタル・レアアース市況と商社流通-アルミ銅事業の銅の市況に上方修正の余地があります。

・白銅は、材料商社として主力商品で あるアルミニウム厚板を中心として出荷重量が増加しています。

・阪和興業は、鉄鋼事業、非鉄金属事業、食品事業、石油・化成品事業の4つの事業の市況が全て上向いて来ているので上方修正が期待出来ます。

・日鉄住金物産は、売り上げの約8割の鉄鋼事業の市況が回復して来ています。

・小野建は、足元の鋼材市況の上昇により在庫販売の利益率向上で3月16日に業績の上方修正をしております。

・神鋼商事は、第3四半期の決算までは鉄鋼セグメントの市況に悪化で減益決算を出していました。今後上方修正の余地があります。

・佐藤商事は、鉄鋼事業、非鉄金属事業、電子材料事業、ライフ営業事業、機械・工具事業の内、鉄鋼事業と非鉄金属事業が市場の悪化で減益で電子材料事業が増益でしたが鉄鋼事業と非鉄金属事業が市況の好転で今後上方修正の余地があります。

・岩谷産業は、総合エネルギー事業、産業ガス・機械事業、マテリアル事業、自然産業事業の内、総合エネルギー事業が輸入のLPガスの価格の上昇により増益となっております。

・伊藤忠エネクスは、ホームライフ部門、電力・ユーティリティ部門、カーライフ部門、エネルギーイノベーション部門の内、ホームライフ部門、電力・ユーティリティ部門、カーライフ部門の3つが増益となっています。

・三愛石油は、石油関連事業、ガス関連事業、航空関連事業他の3つ共増益でした。

カメイは、エネルギー事業、食料事業、住宅関連事業、自動車関連事業、海外・貿易事業、ペット関連事業、ファーマシー事業、その他の事業の内、海外・貿易事業以外が減益でした。

・太平洋興発は、不動産セグメント、商事セグメント、サービスセグメント、建設工事セグメント、その他のセグメントの内、不動産セグメント、輸入炭の商事セグメント、サービスセグメントが増益でした。



3036 アルコニックス  金属製品販売
7637 白銅        金属製品販売
8078 阪和興業      鉄鋼販売
9810 日鉄住金物産 鉄鋼販売
7414 小野建      鉄鋼販売
8075 神鋼商事     鉄鋼販売
8065 佐藤商事     鉄鋼販売
8088 岩谷産業     燃料商社
8133 伊藤忠エネクス 燃料商社
8097 三愛石油     燃料商社
8037 カメイ        燃料商社
8835 太平洋興発    燃料商社

有望銘柄は、 阪和興業

有望銘柄は鉄鋼事業、非鉄金属事業、食品事業、石油・化成品事業の4つの事業の市況が全て上向いて来ている阪和興業になります。


 

















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