2017年8月1日火曜日

金と白金(2017年7月)リスクオンがいつまでも続くと思うのは危険かと思います。

=== 白金が下落 === 

金と白金は通常は白金の方が価格は高いです。これは白金の年間の生産量は金のそれに比べれば12分の1の量といわれ稀少価値があるからとされています。

金は、最近あまり聞かなくなりましたが代替通貨、安全資産、ラストリゾートなどと言われ
信用が失われると価格が上昇します。一方、白金は工業用の用途が多く世界経 済の減速のあおりを受け、需要減少→価格下落となります。結果として金と白金の価格差が大きくなると株価は上昇し、小さくなると株価は下落するようです。

=== 2017年7月の金と白金の価格動向 === 

2017年7月の金と白金の価格差は、2015年1月より31ヶ月連続で白金の価格が金の価格を下回っていますが、マイナス幅が5か月が少し縮小しました。金と白金の価格差と株価の比較グラフを確認すると白金が金に対して価格が優位にある時に株価も堅調であることが分かりますがトレンド転換したと判断していいようです。白金の自動車の触媒が最大需要ですが、北米の自動車市場に不安になって来ます。


=== CFTC建玉明細動向 ===

金と白金の値幅を見るには、NY金 CFTC建玉明細とNY白金 CFTC建玉明細を確認してておく必要があります。CFTC建玉明細月は、金の方が6月27日に131,672枚で7月25日に90,831枚に対して、白金の方が6月27日に10,533枚で7月25日に10,183枚なので投機玉は金も白金も売りです。金の方が買い残が大きく減りました。

=== シェールオイルにも注意 ===

金の価格については、原油と順相関で、ドルと逆相関であることもよく知られていますが、NY原油 CFTC建玉明細も大口投機玉は増えています。

=== まとめ ===

7月は株は堅調で商品も上がりましたが、リスクオンがいつまでも続くと思うのは危険かと思います。

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