オバマケアの見直し法案でトランプ政権のボロが見えてきた3月が終わりましたが、ドルインデックスは軟調でした。ドルインデックスは4月は3月末と比較して1.39%下落して99レベルです。
IMMの投機ポジションもドルインデックスの買いポジションが9.2%減りました。円のポジションは円売りポジションが42.6%減りましたが、4月25日が底で反転しています。投機筋は月の後半までドル売り円買いでしたが後半からドルを買い戻しているようです。
円・ドル・ユーロ・ポンド・豪ドルの中から、ここから狙える通貨をを考えます。
まずファンダメンタルズですが為替に影響に与える要因が一般的に5つあります。
景気・金利・貿易収支・戦争テロ・インフレの5つです。
4月4日から5月9日までの経済指標をチェックして見ました。
1つ目は、景気でGDP成長率がプラス基調を○、横這い△、マイナス基調を×とすると、
円:×、ドル:×、ユーロ:△、ポンド:〇、豪ドル:〇 となります。
2つ目は、10年金利から物価上昇を示すCPIを引いた実質金利のアメリカの実質金利との差である実質金利のプラス縮小を○、横這い△、マイナス基調を×とすると、円:〇、ドル:ー、ユーロ:〇、ポンド:〇、豪ドル:〇 となります。
3つ目は、貿易収支でプラス基調を○、横這い△、マイナス基調を×とすると、
円:×、ドル:×、ユーロ:○、ポンド:×、豪ドル:× となります。
4つ目は、戦争ですが良化を○、変化なし△、悪化×とすると、
円:△、ドル:△、ユーロ:△、ポンド:△、豪ドル:△ となります。
5つ目は、インフレでCPIの前年同月比でプラス基調を○、横這い△、マイナス基調を×とすると、
円:×、ドル:×、ユーロ:〇、ポンド:△、豪ドル:○ となります。世界は長期金利と共に物価も上昇基調になって来ているようです。
IMM投機ポジションでは全体的にドル買いポジションが縮小中です。
買いポジションのプラスを○、変化なし△、マイナスが×とすると、
円:〇、ドル:×、ユーロ:〇、ポンド:〇、豪ドル:× となります。
以上を総合すると○の数は、円が2つ、ドルが0、ユーロが4つ、ポンドが3つ、豪ドルが3つです。
×の数は、円が3つ、ドルが4つ、ユーロが0、ポンドが1つ、豪ドルが2つです。
総合判断としては○が4つのユーロを買い、×が4つのドルを売るユーロ買いドル売りがここから狙えるポジションかと思います。
ボラティリティが上昇しそうなのでロスカットを入れながら取引するのがいいかと思います。