2017年2月23日木曜日

1月の貿易統計から有望銘柄を考える

2月20日に1月分貿易統計(速報)が発表されています。
2017年1月貿易統計

5カ月ぶり貿易赤字です。貿易収支の12ヶ月平均はプラス傾向が続いています。教科書的には円高要因ではあります。

輸出と輸入の合計が大きければ経済活動が活発であることを示しますが、輸出と輸入の合計の12ヶ月平均は2ヶ月連続でプラスです。数量指数の(輸出-輸入)の12ヶ月平均は横這いですので為替の円安が寄与して来ています。

輸出も輸入も数量が上昇しているので経済活動が活発になる兆しが現れて来ているので、有望銘柄を考えて見ます。

まず世界総額の輸出では、鉱物性燃料・自動車の部分品・鉄鋼が前月比で伸率が大きかったです。

地域別の輸出では、
米国向け輸出では自動車・自動車の部分品・電気計測機器の伸率が大きかったです。
EU向け輸出では自動車・鉄鋼・有機化合物の伸率が大きかったです。
アジア向け輸出では鉄鋼・船舶自動車の部分品の伸率が大きかったです。 
中国向け輸出では自動車の部分品・有機化合物・鉱物性燃料の伸率が大きかったです。

世界総額の輸入では、原粗油・石炭・衣類と同付属品が前月比で伸率が大きかったです。

地域別の輸入では、
米国向け輸入では液化石油ガス・穀物類・原動機の伸率が大きかったです。
EU向け輸入では衣類と原動機伸率が大きかったです。
アジア向け輸入では衣類と同付属品・石油製品・通信機の伸率が大きかったです。 
中国向け輸入では衣類と同付属品・電算機類・重電機器の伸率が大きかったです。

以上の結果より12月に引き続き自動車の部分品に注目すると、北米に拠点を持ち、中国で好調な日産向けの売り上げが4割であるユニバンス(7254)が有望であると考えます。
さらにジェイテクト(6473)も有望と考えます。ステアリングシステム、軸受、駆動部品を扱っており北米拠点を持っているのでトヨタの北米への投資の恩恵を受けられると期待します。業績は、大統領選直前の10月28日に下方修正をしていますが、その後の円安がプラス寄与すると思われます。

有機化合物と鉱物性燃料に注目すると、出光興産(5019)が有望かと思われます。


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