2017年2月10日金曜日

転職求人倍率(2017年1月)から有望銘柄を考える

転職求人倍率は高水準が続く

2月8日のリクルートキャリアが2017年1月の転職求人倍率が発表となっております。

2017年1月の転職求人倍率は、12月の1.87倍より下がりましたが、前年同月比+ 0.15ポイントの1.81倍でした。2015年6月から上昇トレンドが継続してます。職種別にみると前月と比べ求人数は34職種中26職種が増加して18業種は過去最高なので、転職市場でも人手不足が顕著であることが分かります。

倍率の上位5業種は、
インターネット専門職(Webエンジニア含む)  4.97倍
建設エンジニア                   4.07倍
組込・制御ソフトウエア開発エンジニア     4.09倍
SE                          3.26倍
不動産専門職                    2.71倍
です。

反対に下位5業種は
オフィスワーク事務職               0.53倍
食品エンジニア                   0.59倍
化学エンジニア                   0.63倍
制作・編集・ライター                0.79倍
資材購買・物流・貿易               0.91倍
となっております。

転職求人の倍率なので、離職率も高いことを考慮しなければなりませんが、上位5位に入る業種については有望銘柄選定に加えた方がいいです。

有望銘柄

建設エンジニアの派遣では、夢真ホールディングスが上げられます。この銘柄は配当性向が非常に高く4%を優に超える配当率です。財務も自己資本比率が58.5%と優良です。建築現場の人手不足は当分解消されない中で建築技術者を1年間で670名増員で全体としても23%の増員となっています。同社のビジネスは長期的に有望かと思います。
情報系派遣部門も持っており、この部門のエンジニア数も1年間で292人増員で全体としては32.3%の増員となっており建築以外でも期待が大きいです。
さらに教育関連事業にも平成28年5月より参入しています。これについては先行投資の位置づけですが少子化の時代では間違っていないと思います。

組込・制御ソフトウエア開発エンジニアでは、テクノプロホールディングス(6028)が上げられます。
13000人以上の技術者を擁して、業績も好調な上に、配当率も3%に近いです。財務も自己資本比率が40.7%と優良です。さらに旧安川情報エンベデッドの買収により技術者を獲得したことの効果が今後さらに上乗せになってくる期待があります。働き方改革にも積極的で離職率の低下にも取り組んでいると、西尾社長が2月7日にラジオ日経の番組で出演された時に述べられていました。

あらゆる経済統計から人手不足が日本経済の最大のアキレス腱になってきているので、人手不足関連企業を重点的に研究して行きたいものです。
  







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