2017年1月11日水曜日

景気動向指数から有望銘柄を考える

11月11日に景気動向指数の平成28年11月の速報が発表となっております。
景気動向指数(平成28年11月速報)

一致指数の基調判断は、「拡大」となっており景気拡張の可能性が高いことが示されています。。

景気動向指数には、先行・一致・遅行の3つの指数があります。
11月速報では、先行(100.8→102.7)・一致(113.5→115.1)がプラスで、遅行(113.2→112.9)がマイナスでした。景気の強さの確認までは出来ていないようです。

先行指数ですが、日経商品指数・東証株価指数・マネーストックM2がプラス寄与でした。

日経商品指数がプラスということは、市況関連が良くなって来るということで非鉄金属のアルコニクス(3036)などが上方修正の期待が出来そうです。同社は自動車部品のメーカーをM&Aして単なる非鉄金属の商社から脱却中です。レアアースを使用する部品加工まで手がければ今後の電気自動車への対応も可能です。大きなところでは住友金属鉱山(5713)もニッケル市況など見ながら注目したいです。

マネーストックM2は、通貨供給量ということで貸出が増え始めたのかマイナス金利のデメリットから抜け出した金融機関になるかと思います。ディフェンシブとして配当率の良い銀行になるかと思います。長期的にはフィンテックにも積極的な三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)でしょうか。

反対に先行指数の中で、最終需要財在庫率指数・鉱工業用生産財在庫率指数・新規求人数(除学卒)・新設住宅着工床面積・消費者態度指数がマイナス寄与でした。住宅メーカーは動向を見ておく必要があるかもしれません。空家問題が深刻化しているので、これから新設住宅メーカーよりリノベーションを手がける銘柄の方が期待出来ます。

一致指数ですが、生産指数(鉱工業)・鉱工業用生産財出荷指数・投資財出荷指数(除輸送機械)・商業販売額(小売業)(前年同月比)・商業販売額(卸売業)(前年同月比)・中小企業出荷指数(製造業)・有効求人倍率(除学卒)がプラス寄与でした。小売と卸売りの両方がプラスなのは良い兆候です。

反対に一致指数の中で、耐久消費財出荷指数がマイナスでした。

遅行指数ですが、家計消費支出(勤労者世帯、名目)・法人税収入・完全失業率はプラス寄与でした。

反対に遅行指数の中で、最終需要財在庫指数がマイナスでした。最終需要財在庫指数は先行指数でもマイナスでしたので、この領域がプラスになるのを待ちたいです。











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